【パリ市民の心】ノートルダム大聖堂の火災
Bonjour à tous, ça va? 4月15日の夕方発生したノートルダム大聖堂の火災ですが、その時の状況とその後現地を訪れた際のお話です。
火災発生の午後6時50分の20分前まで、筆者はノートルダム大聖堂が見える近くのセーヌ川沿いの遊歩道で夕日を眺めながらフランス語の勉強をしていました。その後、徒歩でシャトレ駅に向かい帰途へ着いたわけなんですが、道中の電車の中で火災が発生した事を知りました。
この時現地では、一斉に友人たちのインスタグラムやフェイスブックがこの火災の件に関して投稿され続け、ニュース番組でも現場中継の映像が流され続けておりました。パリ市内に住む友人たちはショックを受け、眠ることが出来なかった者もいました。
翌日、仕事帰りに筆者は現場を訪れたのですが、規制線が張られて付近には近づけないようにされており、周辺の道には焼失したノートルダム大聖堂をひと目見ようと群衆でごった返しており、時折警察官や運転手の怒号や車のクラクションが辺りに響き渡っておりました。
当日は空も曇っており、不穏な空気がまだ流れているような感覚でした。セーヌ川を挟んだ南側を歩いて川沿いへ降りる際に歩いた道も、かなりの人混みで通常より何倍もの時間をかけて歩く事になりました。
尖塔と屋根がなくなったノートルダム大聖堂。ワーホリ以外に訪れた過去の旅行でも、毎回訪れていた場所です。このノートルダム大聖堂の火災で、個人的には色々な事を考えさせられました。
川沿いに降りた所からの1枚。現時点での原因は修復工事中の電気系統のショートが故の火事と報道されていますね。正直、修復工事で火事が起きるとはなんて皮肉な事なんだろうと。
現在はエマニュエル・マクロン大統領が5年以内に修復させると言う声明を発表したり、多数の富豪が寄付をするという声明を発表したり、既に世界中で募金を募る活動も開始されております。
人間と言うものは愚かなもので、そのものがどれほど大切なものだったかと言うのを失ってから気づきがちですよね。筆者もこう思っていても何度も今までにこの過ちを繰り返しています。今回この火災の後に、悲しむ人々や現地を訪れるたくさんの人々を見て1番感じた事です。なるべく後悔せずに、行動を起こせる時に、起こしたい時に起こすという事を改めて気付かされました。
長い年月、常に同じ場所から同じ目線でパリを見ていたノートルダム大聖堂。いつか再び、世界中の人々を魅了する姿へ戻ってくれる事を願って止みません。